建築現場の1日の流れ(作業開始~お昼休憩編)
前回の【出勤~朝礼編】に引き続き、『建築現場作業の1日の流れ』について説明していきます。今回は『一般的』な建築現場の1日の流れの中編として、【作業開始~お昼休憩】までを解説していきたいと思います。内容や時間は『一般的』な現場をモデルにしています。実際の現場では、進捗状況や環境により多少異なる場合があります。
④ 作業開始 8:30~10:00
⇒ 現場建物内に移動して準備をおこない、作業を開始します。
作業場所に到着した段階で今度は【現地KY(危険予知)】を各自でおこないます。これは、これから作業する手順を再確認して、その手順の中の危険ポイントを抽出して対策を講じることで事故・怪我の予防をおこないます。現地KY終了後、作業開始です。
⑤ 休憩 10:00~10:30
⇒ 10時になると約30分間は休憩時間となります。
この休憩は集中力低下による事故・怪我の防止を目的としています。現場では【詰所】と呼ばれるテーブルや椅子、冷暖房設備を設置した休憩所があります。基本的に作業員さんはその【詰所】にて休憩をとります。
また、夏の暑い環境下で作業をしてきた場合には、休憩時間で身体のクールダウンをして水分・塩分の補給をおこないます。また、作業開始からの施工進捗や問題点などの情報共有などもおこないます。現場で働く作業員さんは、休憩のことを『いっぷく』とも呼びます。
⑥ 作業再開 10:30~12:00
⇒ 10時休憩の後は作業を再開し、お昼になるまで仕事を続けます。
各職の職長は、11時30分(現場によっては13時)から、次の日の作業調整のため打合せに出席します。各職の職長さんが一堂に集まり、次の日の作業内容、作業人員、搬入の有無、作業場所や工程調整、進捗確認などをおこないます。この打合せを現場では【職長打合せ】といいます。
この時間は現場に監督や職長が不在となるので、作業面や安全面でも注意が必要となります。
⑦ お昼休憩 12:00~13:00
⇒ 12時からの1時間がお昼休憩です。
詰所にて持参したお弁当を食べる人、近隣の飲食店に食べに行く人、大規模現場では現場内に売店や食堂がある場合もあります。昼食後は13時まで自由時間です。午後からの作業に備えて昼寝する人、スマホでゲームをしている人、小説を読んでいる人など、過ごし方は各自様々です。
ここまでが【作業開始~お昼休憩】までの一般的な流れとなります。
次回は【午後の作業~作業終了】までを解説します。