現在、現場にてスリーブ工事に関するOJT教育を実施しています。
進捗としては、1階立上り2階スラブコンクリート打設が完了し、次の躯体サイクルに移行していきます。(2階立上り3階スラブ躯体)設備スリーブ工事としては、次の階の壁・梁・床(スラブ)スリーブの順で準備を進め、建築の工程に合わせて壁スリーブの墨出し作業をおこないます。それと同時に、設備工事として『やっておかなければならない』大事な作業があります。それは、『スリーブ清掃・養生・止水処理』です。
現場の進捗に合わせて説明すると、現段階で2階の床(スラブ)のコンクリート打設が完了した段階で、その『2階スラブ』に入れたスラブスリーブの開口養生をする必要があります。これは、現場や施工用途によって異なりますが、一般的には床(スラブ)にスリーブを取付けるときのスリーブの長さは、床(スラブ)の『厚さ』マイナス1㎝に設定して取付けています。理由としては様々ですが、床(スラブ)コンクリート面をフラット(水平)にする際に邪魔にならないようにするため、というのが多い様です。
取付けたスリーブの材質によって蓋材も異なり、紙ボイドを使用した際はガムテープで塞ぐのが一般的です。その場合、スリーブの上に1㎝しかコンクリートがない状態では、人や立馬などの脚で踏んでしまうと簡単に割れてしまい、事故や怪我の原因となってしまいます。そこでベニヤ板や厚めの鉄板にて加工した踏み抜き防止を目的とした蓋をコンクリート打設完了後に設置します。その作業のことを『スリーブ養生』といいます。
このスリーブ養生と一緒に、スリーブ内に入ってしまったコンクリートノロの掃除・清掃と雨が降った場合にスリーブから下の階に水が落ちないよう、止水処理をおこないます。スリーブ養生と止水処理は、安全と品質の両面の観点からもやっておくべき大事な作業なのです。