現在、建物が建つうえでの工法というのは様々です。その中で、在来工法とデッキ工法という2種類の工法があります。ザックリ説明すると、これらの工法は、床の型枠を在来型枠という木の板を使い、コンクリートが固まった後に板を取り外す工法とデッキプレートという鉄製の板を使い、コンクリートが固まった後もそのままにする工法です。
今回、注目して欲しいのはデッキ工法です。弊社が行うスリーブ工事の中でインサート工事という作業があります。このインサート工事、工法によって少し作業内容や使う工具が変わってきます。まず、在来工法の場合、墨出した箇所にインサート金具という物をハンマーで打ち付けて固定しコンクリートが固まった後に在来型枠を外すことで天井にインサート金具が現れるという形です。
これに対してデッキ工法は、最終的にデッキプレートを外すことがないのでインサート金具の種類も違い、取り付け方も違います。作業としては、インサート取付箇所のデッキプレートに電動ドリルなどで穴をあけます。その次にあけた箇所にデッキ用のインサートをパコッとはめれば完成です。
この時!!! 下の階から見て欲しいんです!!!
下から天井を見上げると日の光が取り付けたインサートから透過して光って見えるんです。インサートの数が多いほど綺麗に見えました。
この現象が見えるのもタイミングや建物の位置、工程としてインサート取付の段階などが重要になります。数々の現場を回っている私でも数回しか見たことがありません。現場に常に入っている作業員さん達の方が見ているかもしれませんね。星というロマンチックな言い方をしましたが、現場でしか見られない現象なので特別な経験になると思います。