社主催の令和6年度夏季安全大会が先週末で終了しました。今回も横浜、新宿、八王子と三地区での順次開催となり、多くの方々にご参加いただきました。
テーマは「熱中症対策」です。
当社では、スリーブ・インサート工事を中心に、関東一円の様々な現場にて、日々多数の職人さん達が稼働しております。
この時期の駆体工事は日陰がないため、熱中症対策グッズを用いたり、三食しっかり食べて「こまめな水分補給」を行うよう伝えています。
さて突然ですが、ここで質問です。
熱中症対策として「こまめな水分補給」の重要性が説かれますが、その温度について考えたことはありますか?
「作業で疲れた身体を早急に冷やすには、キンキンに冷えたスポーツドリンクがベストでしょ!」このように思う方も多くいらっしゃると思います。
ですが、「水分補給の効率を上げる」のであれば、『冷たすぎる飲料水はNG』です!
理由は…。
「キンキンに冷えたスポーツ飲料水ですと、体内に水分・塩分が取り込まれにくくなる」からです。
酷暑の中で口にするキンキンに冷えた飲料水ほどうまいと感じるものは無いでしょう。しかし、深部体温が低下しすぎることで、消化酵素の働きが鈍り、体内への吸収力が低下。消化器官の働きが悪くなるので、下痢や胃痛、身体のだるさ、などの体調不調を引き起こす原因となります。
このように体内への吸収力が低下するので、水分はもちろん、ビタミンやミネラルが不足し、かえって熱中症のリスクが上がります。
以上から、冷たすぎる飲み物は避けてください。可能な限り、常温に近い温度での水分補給が、結果的に熱中症のリスクを下げます。
また、水分補給量に関して、一般的な方の一口の分量は、おおよそ「20ml」です。30分ごとに200mlほどが夏季就業期間の水分補給量の目安になるでしょうから、「10口」を目安にすればよいでしょうね!
今夏は酷暑です。そして「熱中症は死に直結する災害」です。施工におけるパフォーマンス発揮は、フィジカルの安定化と直結します。来週は安全週間でもあります。熱中症ゼロで今夏を乗り切りきっていきましょう。