1980年代くらいまで、炭鉱夫たちはカナリアを炭鉱内に持ち込んでいたのをご存知でしょうか?
カナリアは特殊な呼吸器を持つため毒ガスの検知に最適だと考えられたからというのがその理由です。毒ガス(一酸化炭素)の濃度が高くなってくると鳴かなくなるそうです。
そんな危険感知に使われたカナリアがこの製品名の由来かどうかは定かではありませんが、熱中症の危険を感知したら音で知らせるウェアラブルデバイスが「熱中対策ウォッチ カナリアPlus」です。
鳥のカナリアが危険を感知すると鳴かなくなるのとは逆で、音でお知らせしてくれます。
この「カナリア Plus」は装着者の深部体温の上昇を検知し音と光でお知らせするというものです。充電不要で5ヶ月使い切り。価格は4500円から7000円くらいで売られている感じです。使い捨てでこの価格を高いとみるか安いとみるかは人それぞれだと思いますが、1ヶ月あたり1000円程度で熱中症のリスクを低減できると考えれば、私は「高くない」と思います。実際、会社によってはこのデバイスの着用を必須としているところもあるようです。
この製品のように次から次へと新しい熱中症対策グッズが出てきています。年を追うごとに暑さのレベルも上がってきています。
「自然が勝つか、人類の叡智が勝つか」といった雰囲気もあるわけですが、大事なのは我々自身が熱中症に対する基本的な対策(水分・塩分の補給など)をしっかりと行なうことです。そういった基本を守ることで、熱中症対策グッズも活かされてくるのではいかと思います。