「1:29:300」と言えばハインリッヒの法則がすぐに思い浮かぶ方も多いかと思います。
それくらい有名な法則ですが、簡単に説明すると、1件の重大な事故や災害の下には、29件の軽微な事故や災害があり、さらにその下に300件のヒヤリハットが存在しているという法則です。

H.W.ハインリッヒさんが「ハインリッヒの法則」を発表したのが1929年。その40年後の1969年にフランク E. バードさんが発表したのが、その名も「バードの法則」です。この法則では、「1:10:30:600」という比率が挙げられています。「1件の重症災害の下に、10件の軽傷災害があり、その下に30件の物損事故があり、さらにその下に「600件のヒヤリハットがある」という法則です。

このバードの法則の約5年後、1974年から1975年にタイさんとピアソンさんによって導き出されたのが、その名も・・・もうご想像できることと思いますが・・・「タイ-ピアソンの法則」です。この法則では「1:3:50:80:400」という比率が導き出されています。つまり「1件の重症災害に対して、3件の軽傷災害、その下に50件の応急処置があり、その下に80件の物損事故があり、その下に400件のヒヤリハットがある」という法則です。

ここまで調べてみて思いました。
数字なんてどうでもよくない?と。

これらの数字については知識としては面白いかもしれませんが、大事なのは「重大な事故の背景には数多くの前兆やヒントが隠されている」ということをしっかりと認識し、現場でのヒヤリハット体験をしっかりと共有することなのです。
ちなみにヒヤリハットという言葉ですが、念のため補足しておくと、ヒヤリハットさんが提唱した言葉・・・・ではなく、「ヒヤリとしたこと、ハッとしたこと」を表す言葉です。

 

 

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