建築現場でこれから働こうとしている人からよく『建築現場作業の1日の流れ』が知りたいとよく質問されます。建築現場の1日のタイムスケジュールは、業種や会社の方針によって多少の違いはありますが、基本的にはどの現場も同じ流れとなっています。
今回は【直行直帰OK!】の『一般的』な建築現場の1日の流れの前編として、【出勤~朝礼】までを解説していきたいと思います。内容や時間は『一般的』な現場をモデルにしています。
実際の現場では、進捗状況や環境により多少異なる場合があります。
① 現地集合 ~7:50
⇒ その日仕事をする現場に【現地集合】します。特殊な場合を除き、AM8:00から現場では【全体朝礼】をおこなうため、準備時間も考慮して最低でも10分前には現場に着くように調整します。
② 全体朝礼 8:00~8:20
⇒ 現場で作業する人全員で朝礼をおこないます。流れは以下の通りです。
(1)準備体操(ラジオ体操)
建築現場の定番で、作業前に身体をほぐすことで怪我を予防する効果があります。
(2)作業人員、作業内容、危険ポイントの確認
各職種の職長が当日の作業人員、作業内容、危険ポイントを発表します。どの職種が、どこで、何の作業をおこなうのかを全員に周知します。
(3)当日の現場全体の作業の流れ、危険ポイントの確認
現場監督(建築)より、現場全体の作業の流れと、それに伴う危険ポイントの周知をおこないます。全員が揃う朝礼で伝えることにより事故・怪我の発生を予防します。
(4)指差し呼称、掛け声
現場によって内容・やり方は異なりますが、基本2人1組でお互いの安全保護具や顔色などを指差し呼称で確認します。最後に『今日も1日、頑張ろう!』 『おう!』 の掛け声で全体朝礼が終了します。
③ 職種別危険予知活動 8:20~8:30
⇒全体朝礼終了後、各職種、各会社やグループ別に分かれて、当日の作業内容の確認と危険ポイント、安全対策の周知をおこないます。各グループごとで実施することにより各個人に対する安全性意識を高めることが目的です。
ここまでが【出勤~朝礼】までの一般的な流れとなります。
次回は【作業開始~お昼休憩】までを解説します。