インドが誇る世界遺産のひとっに「タージ・マハル」ですが、今ならインターネットでもGoogleマップでも調べる事ができます。
正面から見たあの左右対称の絶景美、建物の内外に施された象嵌細工の花模様や唐草模様、幾何学模様やカリグラフィー(装飾文字)は、決して建物全体の壮麗さをけばけばしく強調するものではなく、あくまで白を基調に控えめです。これがムガール帝国の第五代皇帝シャー・ジャハーンが亡き妻のために作った総大理石の霊廟(簡単に言うとお墓で、正確に言うと「みたまや」ともいい、祖霊を祭る施設ことです)。
タージ・マハルの名前の由来は、妻のムムーズ・マハルからきているとう説もあります。またタージ・マハルは1632年に着工し、常時2万人の労働力を投入し、22年の歳月をかけて、1653年に完成しました。このタージ・マハルにはモデルとなった建物があるのをご存じですか?。タージ・マハルが立つ100年前に建てられた、インドの首都デリーの中心部東南端のプラーナ・キラーの南に建つ「デリーのフマユーン廟」です。
これは愛する夫の為に妻が1565年に10年の月日を費やして立てられました。両方とも世界遺産に登録されています。
日本で言うと世界遺産にも登録された大阪府堺市にある「大山古墳」などがあり、当時の権力者のお墓として有名です。学生時代に仁徳天皇のお墓だと教えらましが、専門家の間では「仁徳天皇の墓ではないのではないか」と論争が起きているそうです。では一体誰があの巨大な前方後円墳に眠っているのでしょうか。
我々が中学・高校と習った日本史や世界史は、当時判明していた事実であり、時が経過し新たな発見があると歴史は変わっていきます。現在同じ建物を造ると一体いくらかかるのか想像も出来ません。もし歴史に残るような建物の建設に携われたらと思うと、建設の仕事は夢があり、達成感もあるのではないでしょうか。