建物には様々な設備があり、皆さんが暮らしている家にもありますよね。そんな設備の中には天井に取り付けてある設備ってありますよね?今回は、その中でも天井の設備部分を開ける為の天井のボード開口について説明していこうと思います。

内装工事の際に石膏ボードなどの板を壁や天井に貼っています。皆さんの暮らしている家ではその上にクロスという壁紙を貼っている状態です。“ボード開口”とは、その石膏ボードを貼り付けた後に以前に取り付けた設備器具を見えるように開口する作業です。コンセントなどの為に開けるのもボード開口ですね。天井だけでなく、壁のボードも開口します。

では、本題に入りまして、天井というのは元々、開口(切っていく)部分というのはどこかわからないですよね。まずは、天井のボードに墨出しを行っていかなければいけません。天井への墨出し・・・どこから出していくことができるでしょうか?
正解は床です!床には地墨という墨が図面を見て、前の工程で出しております。(画像を貼っておきますので、見てみて下さい。)単純に言うと地面に書いてある墨の“真上”に開口したい部分、つまり設備器具が取り付けられているということです。まずは、この地墨を真上の天井に出していかなければいけません。現在では、この作業において大変便利な物があります。

それは「レーザー墨出器」です。このレーザー墨出器とは、メーカーや性能によって出るレーザーの本数というのは変わってきますが、主な用途としては、水平方向(壁などに横の線が地面と水平に出でいる線)と垂直方向(設置した方向に真っすぐ伸びている線)の2種類の線を出すことが出来ます。
今回は、垂直方向の線に着目します。この垂直方向の線は最大4箇所から4方向にまっすぐ伸びています。その線は、壁を伝って天井まで伸びています。そうすると最終的には天井で4箇所の場合4本、2箇所の場合2本の線が十字に交差するのが想像できますか?この十字になった部分は、レーザーの位置の“真上”ということです!また、レーザー墨出器本体の真下にも1点のレーザーがポイントとして出ています。これを利用することで地墨位置にレーザー墨出器を置くことで同位置の天井に墨出しする事が出来ます。

天井への墨出しまでは完了しました。では、ボード開口をしていきます。ボード開口には、廻し引き鋸(現場では“廻し引き”と呼んでます)で作業を行っています。その他にもジグソーやボードカッタという電動工具でも開口作業を行う事が出来ます。ボードカッタに関しては集塵機能があり、切った時のボードの粉が舞うのを防ぐことが出来ます。これらの流れが、天井ボードの開口になります。
当社では、このような作業も該当する電動工具を駆使して円滑に作業を行っております。一緒に現場に行って作業をしてみませんか?

 

 

 

 

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