日本全体で少子高齢化が進み、多くの業界で人手不足が深刻化しています。
国土交通省が以前に取りまとめた資料では、全産業に対して建設業は高齢化が著しい業界であることが示されています。昔は3Kとも言われた建設業、この人手不足もあってか最近は女性が活躍する姿もよく目にするようになりました。

現在この人手不足を解消するべく、建設DXを始めとした様々な技術開発・取り組みが行われていますが、現在も大半の作業が人の手で行われており、力を必要とする場面も沢山あることから、人手不足に拍車をかけていると考えられます。

ここで今後期待されているのが、今回のお題に挙げたパワーアシストスーツ(PAS)
既に農作業や介護の現場では少しずつ導入されていますが、態勢や動きが複雑な建設業ではそのまま流用が難しく、現在建設業向けの商品開発が進められています。
このパワーアシストスーツ(PAS)、駆動源はスプリングや圧縮空気を使用する物から、電気を駆動源とする物まで多岐に渡りますが、立ち上がる時や中腰での態勢維持、物を持ち上げる時に負荷を軽減する仕様となっており、町でよく見かける電動アシスト自転車をイメージして貰うと良いかも知れません。

昨今夏季に殆どの作業員が着用している空調服、これも発売当初は“すごい発想だな”と感心したものですが、このパワーアシストスーツ(PAS)も建設現場のスタンダードになる日が来るかもしれません。
これら新商品の開発が進み、建設業の新3Kが少しでも早く実現に近付くことを切に願っています。