スリーブ工事では、コンクリート打設前にスリーブ材という筒状の資材を型枠に固定し、打設後に固まった時、取り除くことで配管などを通す穴を作ります。建物の構造に穴を作ってしまうので構造上、スリーブ周囲には補強する鉄筋を入れなければなりません。

基本的には、入るスリーブ材の直径の片側3倍、片側3倍の計6倍の長さの鉄筋を各箇所、斜めにダイヤ上に足していきます。1本1本取り付け、組んでいくので、スリーブ1箇所に対して時間が掛かってしまうんです。

ですが、最近では、スラブレンという商品がスリーブ補強工事で使われている事があります。輪っか状になっている物で、スリーブを囲うように取り付ける事で、スリーブに対する補強が出来てしまいます。名前の由来は、地中梁スリーブや梁スリーブで補強として使う環状補強筋(リンブレン、ダイヤレン、ウェブレンなど)からきています。

スラブスリーブでも、このような商品が実際に使われていくことで、時短や精度の向上だけでなく、誰でも取り付けられるようになっていくのだと思うと楽しみですね。